COLUMN
ゴルフ初心者が身につけたい上達コラム
フェアウェイウッドの打ち方|初心者でもできる基本とコツを徹底解説
フェアウェイウッドは「うまく当たらない」「地面から打つのが怖い」と感じやすいクラブです。
本記事では、基本の構え方から払い打ちのコツ、よくあるミスの直し方まで、初心者向けに解説します。
明日からの練習やラウンドで、自信を持ってフェアウェイウッドを手に取れるようになりましょう。
【目次】
フェアウェイウッドとは
フェアウェイウッドの特徴と役割
番手ごとの飛距離と選び方
フェアウェイウッドの構え方と基本的な打ち方
正しいボールの位置とスタンス
グリップと構え方のポイント
払い打ちのスイング方法
フェアウェイウッドのよくあるミスと改善方法
ダフリが出る原因と直し方
トップしてしまう時の対策
右に曲がる「スライス」の修正法
上達するための練習方法
ハーフスイングで感覚をつかむ
ティーアップして打つ練習
まとめ
フェアウェイウッドとは
ゴルフクラブは大きく、遠くへ飛ばす「ウッド」、狙った場所へ打つ「アイアン」、転がす「パター」の3種類に分けられます。フェアウェイウッドはその名の通り、フェアウェイ(芝の上)から大きな飛距離を出すためのクラブです。
ここでは、特徴や番手選びを初心者向けに解説します。
フェアウェイウッドの特徴と役割
フェアウェイウッド(FW)は、ドライバーの次に飛距離が出るクラブです。最大の特徴はヘッド底面(ソール)が広く平らで、芝の上を滑るようにスイングしやすい点にあります。そのため、地面から直接ボールを打つ状況でも安定しやすいクラブです。
出番は、距離が残るロングホール(パー5)の2打目や、長めのショートホール(パー3)のティーショットなど。飛距離と方向性の両方が必要な場面で頼りになります。
番手ごとの飛距離と選び方
フェアウェイウッドには「番手」があり、数字が小さいほど飛距離が出る設計です。主に使われるのは3番ウッド(スプーン)、5番ウッド(クリーク)、7番ウッドなど。
初心者には、まず5番ウッドや7番ウッドがおすすめです。ロフト角(フェースの傾き)が大きくボールが上がりやすいため、芝の上から打つ感覚を掴みやすいからです。
3番ウッドは理論上「ドライバーより20〜30ヤード短い」飛距離が期待でき魅力的ですが、ロフト角が小さく地面からボールを上げるのが最も難しいため、慣れてから挑戦すると良いでしょう。
フェアウェイウッドの構え方と基本的な打ち方
正しいショットを生むためには、スイング前のアドレス(構え)がとても重要です。
ここでは、ボール位置や足幅といった基本の準備に加え、フェアウェイウッド特有の「払い打ち」のイメージについても順を追って紹介します。
正しいボールの位置とスタンス
ボール位置は、ドライバーとアイアンの中間が目安です。ドライバーは通常「左足かかとの内側」に置きますが、フェアウェイウッドはそこからボール1〜2個分ほど右(中央寄り)に置きます。
右に置きすぎるとボールが上がりにくく、左に置きすぎるとトップ(頭を叩くミス)が出やすくなるため、毎回同じ位置にセットすることが大切です。
グリップと構え方のポイント
グリップは強く握りすぎず、手首が自然に使える程度にリラックスします。構える際は、手が目標方向へ出すぎる強い「ハンドファース」トの度合いを弱めましょう。フェアウェイウッドは横から払うように打つため、手元は左太ももの内側あたりが基本位置です。
正面から見ると、腕とクラブが「大文字のY」(手元が体の中心、またはわずかに左)になる形が理想です。
払い打ちのスイング方法
フェアウェイウッドの基本は、地面に打ち込まない「払い打ち」です。クラブを地面とほぼ水平に動かすイメージを持ち、インパクトではソール(底面)を芝の上でほうきで掃くように滑らせます。
自分でボールを上げようとせず、クラブを低く長く動かすことに集中しましょう。クラブのロフト角が自然とボールを上げてくれるため、「クラブに任せる」感覚が上達のポイントになります。
フェアウェイウッドのよくあるミスと改善方法
フェアウェイウッドで起こりやすいミスには必ず理由があります。ここでは、地面を叩く「ダフリ」、ボールの頭を叩く「トップ」、右へ曲がる「スライス」といった代表的な悩みの原因と、初心者でもすぐ実践できる改善策を紹介します。
ダフリが出る原因と直し方
ダフリとは、ボールの手前の地面を叩いてしまうミスです。主な原因は「ボールを上げたい」という意識が強く、すくい上げる動きになって右肩が下がることにあります。
改善には、「クラブの角度が自然にボールを上げてくれる」と信じて、無理に上げようとしないことが重要です。クラブを地面と平行に動かすイメージを持ち、インパクト後は無理にボールを見続けず、体と一緒に顔を「目標方向」へ向けていくと、回転が止まらず右肩の沈みを防げます。
トップしてしまう時の対策
トップは、ボールの上部(頭)を叩いてゴロになってしまうミスです。原因の多くは、インパクト直前に体が起き上がること。「結果を早く見たい」と顔が上がると、体も連動して浮いてしまいます。
対策は、打ち終わった後も前傾姿勢(お辞儀の角度)をキープすることです。「顔の高さを変えない」ために、ボールがあった位置をインパクト後も一瞬見続けるくらいの意識を持つと、体の伸び上がりを抑えられます。
右に曲がる「スライス」の修正法
フェアウェイウッドはクラブが長いため、振り遅れてフェース(打つ面)が右を向き、スライスになりやすい傾向があります。修正には、腕だけで振らず、体の回転とスイングを連動させることが大切です。
バックスイングでしっかり体を回し、体と腕がバラバラにならないよう、胸の正面に手元がある状態をキープして振る(同調させる)イメージを持ちましょう。腕の力に頼らず、体全体を使ってゆったり振ることで、フェースが正しい向きに戻りやすくなります。
上達するための練習方法
ただやみくもにボールを打つだけでは上達しにくいため、効果的な練習法を取り入れることが大切です。ここでは初心者でも取り組みやすく、スイングの基本を固めるのに役立つ2つの練習方法を紹介します。
ハーフスイングで感覚をつかむ
最初からフルスイングをするのではなく、腰から腰、または肩から肩の高さまでの「ハーフスイング」から始めるのがおすすめです。大きく振ると軸がブレやすいため、まずは小さな振り幅でフェースの芯(真ん中)にボールを当てる感覚を身につけましょう。
この練習を繰り返すことで芯に当たる確率が高まり、フルスイングでも安定したショットにつながります。
ティーアップして打つ練習
地面にあるボールを打つのが難しい場合は、低くティーアップして練習する方法が効果的です。ボールが少し浮くため、地面を叩く心配が少なく、「払い打つ」感覚をつかみやすくなります。
ボールだけをきれいにとらえる意識を持ちながら、クラブの底が地面(マット)を軽く擦るかどうかの高さをキープしてスイングしましょう。この練習でクラブの通り道が安定したら、地面からのショットにもスムーズに移行できます。
まとめ
フェアウェイウッドは、最初は難しく感じるかもしれませんが、正しい構えと「払い打ち」のコツさえ掴めば、飛距離を大きく伸ばせる強力な武器になります。まずは5番や7番ウッドを使い、ハーフスイングやティーアップ練習で「芯に当たる感覚」を養うことから始めましょう。
ミスが出ても焦らず、今回紹介した原因と対策を振り返ってみてください。地道な練習を重ねて、次のラウンドでは自信を持ってフェアウェイウッドを振り抜き、スコアアップを目指しましょう。


