COLUMN
ゴルフ初心者が身につけたい上達コラム
ゴルフ中に指が痛い!その原因と初心者でも試せる対策を解説!
ゴルフ中の指の痛みは非常に身近な悩みです。特に、ゴルフを始めたばかりの方であれば、指が痛い原因や対策が分からず困ってしまうことも少なくないでしょう。
そこで、本記事ではゴルフ中に指が痛くなる原因とその対策、痛みを悪化させないための応急処置について詳しく解説します。
【目次】
ゴルフで指が痛くなる2つの原因
グリップの握り方の問題
練習方法の問題
ゴルフ中の指の痛みのセルフケア方法4選
アイシングで炎症を鎮める
テーピングで関節をサポートする
ストレッチを行う
安静にして回復を優先する
指が痛まないスイングを身に付ける方法3選
グリップは「握る」ではなく「支える」
体幹を使った「ボディターン」でスイングする
筋トレでスイングを安定させる
指の痛みが続く時の2つの相談先
整形外科の受診
ゴルフスクールに相談する
まとめ
ゴルフで指が痛くなる2つの原因
ゴルフ中に指が痛くなる主な原因は、「グリップの握り方」と「練習方法」にあります。以下で詳しく解説します。
※本記事は右打ちを前提として解説しています。左打ちの方は、左右を逆に読み替えてください。
グリップの握り方の問題
ゴルフで指が痛くなる原因として最も多いのが、「グリップを強く握りすぎている」「グリップの握り方を間違えている」ことです。
特に、初心者ほど「ボールを遠くへ飛ばしたい」「真っすぐ打ちたい」という意識が強いため、無意識に指へ余計な力を入れてしまう傾向があります。これが、慢性的な指の痛みの原因となることがあります。
・左手が痛い場合
クラブコントロールへの意識が強い場合、クラブをリードする左手を強く握りしめてしまう傾向があり、小指に痛みが出やすくなります。
・右手が痛む場合
ボールを強く打ちたいという意識が強い場合、クラブを押し込む右手に過剰な力が入る傾向があり、中指や薬指に痛みが出やすくなります。
練習方法の問題
ゴルフ中に指が痛くなる2つ目の原因は、「練習内容の偏り」や「オーバーワーク」です。
例えば、ドライバーやアイアンの一方ばかりを集中的に練習していると、同じ動作を繰り返すことになるため指の特定部位にばかり負担がかかります。また、休憩せずに練習を続けていると、疲労の蓄積によって指のあちこちに炎症が起こり、慢性的な痛みが出ることもあります。
ゴルフ中の指の痛みのセルフケア方法4選
ゴルフ中に指の痛みを感じた時は、以下で解説する方法を参考にセルフケアを行いましょう。痛みの悪化を防ぐためにも、素早い応急処置が大切です。
アイシングで炎症を鎮める
ゴルフ中の指の痛みには、アイシングは効果的な応急処置の一つです。痛みが出た場合、指の筋肉や腱は損傷によって熱を持っているため、冷やすことで炎症の進行が抑えられ、回復が早まります。
炎症は放置すると痛みが悪化するため、氷嚢や、氷と水を入れたビニール袋をタオルなどで包み、凍傷に気を付けながら1回15分~20分を目安に患部を冷やしましょう。
テーピングで関節をサポートする
ゴルフを始める前から指が痛い場合は、痛む個所をテーピングで保護するのが効果的です。薬局などで販売されている伸縮性のあるテープを使い、痛む関節をまたぐように軽く巻くことで、ゴルフ中の指への衝撃を和らげることができます。
ただし、痛みの部位や程度によってはテーピングの方法が異なるため、不安がある場合は病院などに相談しておくと安心です。
ストレッチを行う
ゴルフの前後で指のストレッチを行う習慣は、痛みの予防と早期回復に効果的です。ゴルフ前に指を一本ずつ軽く反らせたり手をグーパーしたりすることで、柔軟性が向上して血流も促進されるため怪我予防につながります。また、ゴルフ後は指をゆっくり伸ばす静的ストレッチで疲労を和らげましょう。
安静にして回復を優先する
指の痛みがひどい場合は、何よりも安静にすることが重要です。
無理にプレーを続けると、指の腱やその周辺組織に炎症が起こり、痛みで指の曲げ伸ばしがスムーズに行えなくなる「ばね指(弾発指)」などの腱障害を引き起こす可能性があります。
ゴルフ中のみならず日常生活に支障が出るほど痛みがある場合は、病院で専門的な治療を受けましょう。
指が痛まないスイングを身に付ける方法3選
指の痛みの原因がグリップやスイングにある場合は、フォームを見直す良い機会です。指に負担がかからないフォームを意識して練習することで、結果的にスイングの質の向上につながる可能性があります。
ここからは、ゴルフの指の痛みを防ぐための「力まないスイング」を身に付ける3つの方法を解説します。
グリップは「握る」ではなく「支える」
グリップは握るのではなく、クラブの重さを指で支える感覚をもつのが理想です。この感覚は「小鳥を優しく包むように」と例えられており、スイング中にクラブがすっぽ抜けない程度の最小限の力で握ることが、指の負担軽減につながります。
グリップにはいくつかの種類がありますが、指への負担を軽減するには、指の付け根に近い部分で握る「フィンガーグリップ」がおすすめです。
握り方は、左手の小指・薬指・中指の3本を主体として支え、右手は軽く添える程度が基本です。この支えるグリップが身に付くと、自然と力まないスイングができるようになります。
体幹を使った「ボディターン」でスイングする
腹部や背中の大きな筋肉を使ったボディターン主体のスイングを身に付けると、指や腕に頼った「手打ち」が減って力みにくくなります。
コツは、ヘソを常にボールの方向へ向けることです。アドレス、テークバック、フィニッシュの各段階でヘソがボール(またはボールがあった場所)を向くように体を回すと、手と体が自然に連動するためスイングがスムーズになります。
正しいボディターンを身に付けるには、以下の練習方法がおすすめです。
・バスタオルの端を結んでスイングする練習
手の力を抜いて体の回転を意識したスイング練習ができます。
・両足を閉じたままハーフスイングで打つ練習
体幹主導でスイングを行う感覚を掴むことができます。
筋トレでスイングを安定させる
正しいスイングをするには、ある程度の筋力が必要です。そのため、スイング中にグリップを強く握ってしまうなどの余計な力みは、筋力不足が原因の場合もあります。
腹筋や背筋を鍛えると体幹が安定するため、腕や指に余計な力が入ることを防げます。指が痛い時は激しいスイング練習を避け、基礎的な筋トレを行うのがおすすめです。復帰後に安定したスイングができると、ゴルフ中の指の痛みの緩和にもつながります。
指の痛みが続く時の2つの相談先
ゴルフ中の指の痛みが続く場合は、整形外科で治療を受けたりゴルフスクールで技術的なアドバイスを受けたりすることがおすすめです。
整形外科の受診
指の痛みについて、次のような症状がある場合は迷わず整形外科を受診しましょう。
・痛みが2週間以上続いている
・指の腫れがひどく、熱を持っている
・指を曲げ伸ばしすると「カクッ」と引っかかる(ばね指の症状)
・ゴルフをしていない時でも痛みが続く
・箸を持つ時、ドアノブを回す時などに痛みが出て日常生活に支障がある
これらは腱や関節に炎症が起きているサインであるため、放置すると長期的な障害に繋がる恐れがあります。整形外科を受診して、湿布や鎮痛剤、リハビリなどの適切な治療を受けることが大切です。
ゴルフスクールに相談する
指の痛みの原因がグリップの握り方や練習方法にある場合、ゴルフスクールでプロのコーチからアドバイスを受けるのも効果的です。ゴルフスクールに通うことで、あなたのスイングの癖を、プロが客観的な視点で分析し、修正してくれます。
ゴルフスクールは体験レッスンを受けられる場所も多いため、まずは気軽に相談してみましょう。
まとめ
ゴルフ中の指の痛みは、多くの場合、グリップの握り方や練習方法に原因があります。
痛みを和らげるためには、力まないスイングを覚え、正しい応急処置を知っておくことが大切です。
もし痛みが長く続くようなら、整形外科の受診やゴルフスクールでの相談もおすすめです。


