COLUMN
ゴルフ初心者が身につけたい上達コラム
ゴルフの猫背は本当にNG?初心者が直すべき悪い姿勢とプロとの違い
「アドレスで背中が丸まっている」と指摘されたことはありませんか?猫背はゴルフに良くないと言われますが、実はプロの中にも背中が丸まっている選手はいます。
では、プロと初心者の違いは何なのでしょうか。この記事では、スイングに悪影響を与える「悪い猫背」の原因と、無理なく直せる改善方法について解説します。
【目次】
ゴルフの猫背がスイングに与える影響とプロとの違い
プロに見られる機能的な丸まりと初心者の違い
あなたの猫背はどっち?判断ポイント
悪い猫背が引き起こす3つのミス
ゴルフ初心者が悪い猫背になってしまう主な原因
日常生活での猫背の癖
ボールを覗き込んで頭が落ちている
ボールとの距離が適切でない
ゴルフ初心者のための猫背改善法と練習のコツ
簡単にできるストレッチを習慣化する
鏡や動画で自分の姿勢を確認する
レッスンプロに指導してもらう
正しいアドレスの作り方(初心者向け5ステップ)
ボールの正面に立ち足を肩幅に開く
背筋を伸ばし骨盤から前傾する
膝を軽く緩める
腕は肩から自然に下ろす
軽くアゴを引いて首筋を伸ばす
まとめ
ゴルフの猫背がスイングに与える影響とプロとの違い
ゴルフのアドレスで猫背になっている場合、無理に背筋をピンと伸ばすよりも、リラックスできているならそのままでも問題ないケースがあります。
しかし、すべての猫背が良いわけではありません。ここでは、プロと初心者の姿勢の違いや、スイングに悪影響を及ぼす「直すべき猫背」について詳しく見ていきましょう。
プロに見られる機能的な丸まりと初心者の違い
実は、世界的なプロゴルファーの中にも、アドレスで背中が丸まっているように見える選手はいます。しかし、彼らの姿勢と初心者の悪い猫背には決定的な違いがあります。
プロの共通点は、前傾角度がキープされていることです。背中の一部が丸まっていても、骨盤から正しく前傾できていれば、肩の回転を妨げることなくスムーズなスイングが可能になります。
一方、初心者の猫背の多くは骨盤が後傾し、背中全体が丸まっているのが特徴です。これでは肩の可動域が制限され、体の回転ができません。つまり、本当の問題は「猫背かどうか」ではなく「体がスムーズに回転できる姿勢かどうか」なのです。
あなたの猫背はどっち?判断ポイント
では、ご自身の姿勢は「良い丸み」と「悪い猫背」のどちらなのでしょうか。以下のチェック項目を使って、今の状態を判断してみましょう。
・アドレスで骨盤が後ろに倒れている(お尻が丸まっている)
・バックスイングで肩が十分に回らない
・スイング中に上半身が前後に動いてしまう
・下半身よりも手や腕でクラブを動かしている感覚がある
これらに2つ以上当てはまるなら、それは改善すべき悪い猫背の可能性が高いでしょう。逆に、骨盤の前傾が保たれ、肩の回転がスムーズならば、無理に姿勢を変える必要はありません。
悪い猫背が引き起こす3つのミス
もし「悪い猫背」に当てはまっていた場合、スイングにどのような悪影響があるのでしょうか。骨盤が後傾した姿勢は、初心者にとって深刻な3つのミスを引き起こす原因となります。
・スライスやシャンクの原因になる:肩の回転が制限され、手先だけで打つ手打ちになりがちです。その結果、インパクトでフェースが開きやすくなり、右に曲がるスライスや、ネックに当たるシャンクの原因となります。
・飛距離が出ない:体の回転が浅く、パワーがたまりません。手や腕の力だけに頼ったスイングでは遠心力を使えないため、どれだけ力を入れてもヘッドスピードが上がらず飛距離が出ません。
・ダフリやトップが頻発する:スイング軸が不安定になり、体の上下動が大きくなります。クラブの軌道が定まらないため、地面を叩くダフリや、ボールの上を打つトップといったミスが出やすくなります。
ゴルフ初心者が悪い猫背になってしまう主な原因
そもそも、なぜ多くのアマチュアゴルファーはアドレスで猫背になってしまうのでしょうか。そこにはいくつかの典型的な原因があります。スイングを壊す猫背になっていないか、自分がどのパターンに当てはまるか確認してみましょう。
日常生活での猫背の癖
1つ目の原因は、日常生活での姿勢の癖です。デスクワークやスマホの使用で、普段から猫背になっている人は多いでしょう。この姿勢が体に染み付いていると、ゴルフのアドレスでも無意識に背中が丸まってしまいます。
特に骨盤が後ろに倒れている姿勢は、スイングにおいて下半身の力を使いにくくさせるため、日常的な姿勢の意識が大切です。
ボールを覗き込んで頭が落ちている
2つ目は、アドレスでボールを覗き込みすぎてしまうことです。初心者はボールをよく見ようと集中するあまり、顔をボールに近づけすぎてしまう傾向があります。
ボールを覗き込むように頭が下がると、首が埋まったような状態になり、連動して背中全体が丸まってしまいます。視線が下がりすぎないよう注意が必要です。
ボールとの距離が適切でない
3つ目は、ボールと体との距離感が合っていないケースです。ボールが体から遠すぎると、腕を前に伸ばそうとして上半身が前のめりになり、猫背になりがちです。
逆に近すぎても窮屈で背中を丸めないと構えられなくなります。適切な距離感を身につけることが、猫背予防につながります。
ゴルフ初心者のための猫背改善法と練習のコツ
では、具体的にどうすれば悪い猫背を改善できるのでしょうか。「猫背を直さなきゃ」と無理に背筋を伸ばしてガチガチになる必要はありません。
大切なのは、体がスムーズに動く姿勢を見つけることです。ここでは初心者でも取り組みやすい改善方法を3つ紹介します。
簡単にできるストレッチを習慣化する
まずおすすめしたいのが、簡単にできるストレッチを習慣化することです。特に肩甲骨周りや胸の筋肉をほぐす動きが効果的です。椅子に座って両肩を上げ、肩甲骨を寄せるように後ろに引き、そのまま肩を下げる動作を繰り返します。
ストレッチの目的は背筋をピンと伸ばすことではなく、肩が回りやすい状態を作ることだと覚えておきましょう。
鏡や動画で自分の姿勢を確認する
2つ目のポイントは、鏡や動画で自分の姿勢を客観的に確認することです。自分では背筋を伸ばしているつもりでも、実際に見ると猫背になっていることはよくあります。鏡やスマホ動画で自分のアドレスを撮影し、癖に気づくことが大切です。
確認ポイントは背中の丸みそのものではなく、骨盤の前傾と肩の回転スペースが確保できているかです。
レッスンプロに指導してもらう
そして3つ目は、レッスンプロに指導してもらうことです。自己流で悩むよりも、ゴルフスクールなどでプロに見てもらうのが最も確実な方法です。個人の体格や柔軟性に合わせた指導を受けられるため、無理なく正しい姿勢を身につけられます。
個性的なプロの構えを参考にする場合でも、まずは基本のアドレスを身につけ、その上で自分流にアレンジしていくのが上達への近道です。
正しいアドレスの作り方(初心者向け5ステップ)
最後に、猫背にならない正しいアドレスを作る基本的な手順を紹介します。初心者の方は、この5ステップを意識して練習してみるとよいでしょう。
ボールの正面に立ち足を肩幅に開く
ステップ1は、ボールの正面に立ち、両足を肩幅程度に広げることです。
スタンス幅はクラブによって多少変わりますが、肩幅を目安にすることでスイングの土台が安定します。足幅が狭すぎるとバランスを崩しやすく、広すぎると体が回りにくくなるため、自分が最も動きやすい幅を見つけることが重要です。
背筋を伸ばし骨盤から前傾する
ステップ2では、背筋を伸ばしたまま、股関節から上半身を前に倒します。
ここでお腹から曲げてしまうと猫背になるため注意が必要です。お尻を少し後ろに突き出し、ベルトのバックルを地面に向けるようなイメージを持つと、理想的な前傾姿勢が作りやすくなります。
膝を軽く緩める
ステップ3は、膝を軽く緩めることです。
必ず正しい前傾姿勢を作ってから、膝を軽く曲げてリラックスさせましょう。膝を先に曲げてしまうと腰が落ちてしまい、猫背の原因となるからです。目安としては、その場からスッとジャンプできる程度の曲げ具合が良いでしょう。太ももに適度な張りが生まれ、下半身がどっしりと安定します。
腕は肩から自然に下ろす
ステップ4では、腕を肩から自然に下ろします。
ここでは上半身の脱力が重要になります。肩の力を抜き、腕を重力に任せてダラリと真下に下ろしましょう。その手の位置でグリップを握るのが、体とボールとの最適な距離感です。手が体から離れすぎたり近すぎたりすると、スイング軌道が歪みやすくなるため、自然に下ろした位置を基準にします。
軽くアゴを引いて首筋を伸ばす
最後のステップ5は、軽くアゴを引いて首筋を伸ばすことです。
アゴを軽く引き、首筋を背骨の延長線上にセットします。ボールを凝視しようとしてアゴが上がったり、逆に覗き込みすぎて頭が落ちたりしないよう注意しましょう。首の後ろ側が平らになるイメージを持つことで、背骨全体が一直線になり、スムーズな回転運動が可能になります。
まとめ
ゴルフの猫背は、単に背筋を伸ばせば良いわけではありません。無理に形を作ってガチガチになるよりも、骨盤から正しく前傾し、リラックスして構えることが大切です。
今回紹介したチェックポイントや改善法を参考に、ご自身にとって動きやすい「良い姿勢」を見つけてください。正しいアドレスが身につけば、スイングもスムーズになり、ゴルフがもっと楽しくなるでしょう。


